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GYC通信Vol.1発行

当クリニックの院内報「GYC通信Vol.1」を発行しました。今回は「糖質のとり方を考えよう!」です。


第一回銀座ヘルスケアトーク

5月12日(土)に、日本調剤銀座泰明薬局健康チェックステーションにて銀座ヘルスケアトークを日本調剤銀座泰明薬局と共同開催致しました。

記念すべき第一回目は、当院の堀越管理栄養士より「糖質のとり方を考えよう!」、日本調剤銀座泰明薬局の浅見管理栄養士より「食品に含まれる糖質量を知ろう」の糖質について、そして当院院長より「銀座から世界へ糖尿病治療の輪」と題して、世界の糖尿病の最新データについてお話し致しました。


【改めて考える糖質のとり方】

糖尿病の現状

厚生労働省の2016年国民健康・栄養調査によると、約2000万人(20歳以上の6人に1人)が糖尿病もしくは糖尿病予備軍と言われており、今や国民病の一つです。この数字は年々増加しています。原因として、現代人の食生活の多様化、運動不足、ストレス、生活リズムの乱れが考えられます。食事の中でも特に糖質の過剰摂取が大きな原因であり、それは見直さなければなりません。

糖質制限について

近年、ダイエットや糖尿病予防に糖質制限が有効と言われていますが、実際はどうなのでしょうか。極端に糖質を抜く、その分動物性脂肪をとり過ぎるなど、自己流ではリバウンドしやすい、他の疾患になりやすいなどのデメリットがあります。当院では、糖尿病の治療および予防のため、「糖質量1日150g以下」を推奨しており、医師・管理栄養士の指導のもと正しい知識を身につけて行うことが大切です。


GI(グリセミックインデックス)値に注目した食品の選び方

また、堀越管理栄養士が、糖質の選び方として提案するのが「GI値」です。GI値は食後血糖値の上昇を示す指標で、GI値が高いとインスリン分泌が大量に必要で、GI値が低いと少なくて済みます。つまり低GI食品のほうが、膵臓にかかる負担が軽減されます。 

糖質制限には、低GI食品である葉野菜、ナッツ類、乳製品、豆類、肉、魚などを選び、高GI食品である穀類、根菜類、菓子は控えたほうが良いと言えます。

ただし、GI値自体が糖尿病治療ガイドに記載がないため、GI値は糖尿病治療ではなく糖質のとり方のひとつの指標として考えられます。

まとめ

国民病である糖尿病は早期の予防が必要です。その予防のために糖質制限が有効ですが、正しい知識を持たずに行っては体に悪影響を及ぼす可能性もあります。糖質量やGI値の考え方を取り入れ、自分に合った食事方法を知り、今後の食生活に活かすことが重要といえます。


 

臨床検査技師コラム

糖尿病の治療指標 HbA1c について

 

 みなさんが普段検査結果で目にしている、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という値がどのようなものなのか、ご存知ですか?


HbA1cは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンというたんぱく質に、ブドウ糖が結合したものです。過去1~2ヶ月の血糖値の平均を反映しています。

 その場で測定する血糖検査では現時点での血糖値しか分かりませんが、HbA1cを測定することにより、過去の血糖値の平均が分かるのです。検査直前に絶食をしても、普段どれくらい高血糖なのかが分かってしまいます。


 HbA1cの基準値は健康な方ですと4.6~6.2%ですが、7.0%を超えると糖尿病の合併症が起き易くなります。また8.0%以上は、インスリン注射による治療が必要になってきます。  HbA1cの高い状態が続くことにより血管に負担が掛かり、動脈硬化が起こります。そして動脈硬化が進むことにより、眼の出血や末梢の神経障害、腎症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。よって、糖尿病専門医の元での定期的な検査、治療を行うことが大切です。

熊本宣言2013 血糖コントロール目標

【管理栄養士がこたえる!食事の疑問Q&A】

Q1 野菜ジュースを飲めば、野菜は食べなくていいの?

A:野菜ジュースさえ飲んでいれば大丈夫、とは言えません。野菜ジュースはあくまでも食事の栄養補助としてお飲みいただき、野菜は食事から摂るように心がけましょう。また、野菜ジュースを選ぶときには、なるべく栄養表示を確認し糖質が少ないものを選ぶことがおすすめです。

Q2 食物繊維とは、体にどういいの?食物繊維の豊富な食材は?

A:食物繊維は便秘の予防改善するだけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などにも効果的です。野菜、きのこ類、海藻、豆類などに多く含まれます。


Q3 仕事が忙しく、どうしても夕食が22:00以降になってしまいます。

A:夕食は食後の活動量が少ないため、糖質や脂質がエネルギーとして消費されにくく、体脂肪としてため込まれ肥満になりやすくなります。可能であれば夕方などにおにぎりなどの軽い食事を摂り、遅い時間にスープやサラダなどの糖質や脂質の少ないおかずを摂っていただくことで、遅い時間に一度に食べ過ぎることや、睡眠中の高血糖や胃にかかる負担も防ぐことができます。

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