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GYC通信Vol.6発行

当クリニックの院内報「GYC通信Vol.6」を発行しました。今回は「糖尿病性腎症から腎臓を守ろう!」です。


透析導入を防ぐ鍵は“尿中アルブミン”

糖尿病性腎症は網膜症、神経障害と並ぶ糖尿病三大合併症のひとつです。腎症は5期に分類され、ステージが進むほど腎機能は不可逆的で、最後は透析導入となります。それを防ぐために当院では腎機能検査として、3か月に1回尿検査を行っています。尿検査では、“尿中アルブミン”という腎症の指標となるタンパク質が、尿にどの程度出ているかを調べます。




透析導入の原因第一位!!

透析導入患者は年間約38,000人で、糖尿病性腎症は、原因疾患の1位であり、約16,000人と全体の42%を占めています。また透析導入後は、感染症・心不全・悪性腫瘍の死亡率が高く、治療であるにも関わらず体に大きな負担をかけていることがわかります。


透析導入患者の主要原疾患の割合推移

腎症発症を高める意外な原因

糖尿病性腎症は、高齢や尿アルブミンの存在で発症リスクが高まります。また、腎臓と一見関係がないように思える喫煙、脂質異常症、歯周病、高血圧もリスクを高めるのです。

ですから、透析にならないように生活習慣の改善を心がけましょう。




突然死を招く静かな血液の異常 血糖値スパイク

血糖値スパイク

食後の短時間に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」は

日本人の1,400万人以上に発症しているといわれています。空腹で行う健康診断で「血糖値は正常」「糖尿病ではありません」といわれている方でも、食後に血糖値スパイクを起こし、血管を傷つけている可能性があるのです。


密かに血管をむしばむ血糖値スパイクが続くと、心血管病になるリスクは1.9倍、がんは1.6倍、認知症は1.5倍といわれています(図1)。そのため早期に発見し対処することが大切です。



血糖値スパイクになりやすい人

3個 以上当てはまる方は、要注意です!


血糖値スパイクを防ぐポイント



血糖値を急上昇させない!お菓子の上手な選び方

お菓子には、和菓子、洋菓子、スナック菓子、チョコレート菓子などがあります。これらのお菓子は、主に糖質を多く含む食材で作られています。

 

和菓子→もち米、うるち米、砂糖

洋菓子→小麦粉、砂糖、果物

スナック菓子→じゃがいも、とうもろこし

チョコレート菓子→砂糖、小麦粉

 

上記の食材には糖質が多く含まれており、血糖値を上げる原因になります。下の図のように、糖質はたんぱく質や脂質に比べて血糖値を短時間で上昇させ、糖尿病を発症するリスクを高めます。




糖尿病の方は血糖コントロールの悪化を引き起こし、網膜症や腎症、神経障害という3大合併症に繋がりますので、糖質の少ないお菓子を選び、血糖値の急上昇を抑えましょう。



 

お菓子の糖質量徹底比較!



<お菓子を食べるときのポイント>

・間食としてではなく、食事の一環として食べる

・お菓子を食べるときは、食事での糖質量を減らす

・糖質量をチェックして、なるべく低いものを選ぶ

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