top of page

GYC通信Vol.5発行

当クリニックの院内報「GYC通信Vol.5」を発行しました。今回は「からだに良い“あぶら”・悪い“あぶら”」です。


第4回銀座ヘルスケアトーク開催

11月17日(土)に、日本調剤銀座泰明薬局にて、第4回銀座ヘルスケアトークを日本調剤銀座泰明薬局と共同開催致しました。秋晴れに恵まれ、約25名と多くの方々にご参加いただきました。第4回目の今回は、日本調剤銀座泰明薬局の増田管理栄養士より「インフルエンザに負けない身体を作ろう!」、当院の堀越管理栄養士より「からだに良い“あぶら”・悪い“あぶら”」の2つのテーマについてお話し致しました。



気づかぬ間にとってしまう“あぶら”

あぶらは、体のエネルギー源となり、さらには細胞やホルモンをつくる際の材料となる大切な栄養素であり、決して悪いものではありません。ただ、最新の調査によると20歳以上の約3割の方があぶらをとりすぎているという結果がでており、あぶらの過剰摂取が問題視されています。あぶらをとる上で気をつけなければいけないのは、です。あぶらの質は含まれる脂肪酸によって分けられ、からだに悪いあぶらとされているのが飽和脂肪酸・トランス脂肪酸、からだに良いあぶらとされているのが不飽和脂肪酸です



現代人の食生活に蔓延るからだに悪い“あぶら”

飽和脂肪酸・トランス脂肪酸は肉の脂身、バター等の動物性食品やカレーのルウ、ショートケーキ等の加工食品に多く含まれるものです。これらを過剰摂取すると、血管を詰まらせ心臓・脳血管疾患の原因となり、突然死のリスクを高めてしまいます。そのため、肉を食べる時は鶏肉や脂身の少ない赤身肉を選ぶ、からだに悪いあぶらを含む食品を重ねてとらない等、意識して控えることが大切になります。


<からだに悪いあぶらの多い食品>

・肉の脂身 ・ウィンナー ・フライドポテト  ・バター  

・チーズ  ・マーガリン ・インスタントラーメン ・ポテトチップス

・クッキー ・菓子パン ・市販カレーのルウ ・ショートケーキ 等々


血液サラサラに効果抜群なからだに良い“あぶら”

一方でオリーブオイル、魚油、あまに油、えごま油に多く含まれる不飽和脂肪酸は、積極的にとることで様々な効果が期待できます。


【オリーブオイルの効果】

●悪玉コレステロール低下

●心臓、脳血管疾患予防

●血糖値の上昇を抑制


 図1はパンと油の組み合わせによる血糖変動を調べた実験です。他のあぶらよりオリーブオイルをつけて食べたときが最も血糖値の上昇を抑えることができることがわかります。有効成分は加熱に強く炒め物に使うことがオススメです。1日小さじ1杯を目安にしましょう。


【魚油の効果】

●中性脂肪、悪玉コレステロール低下

●脳機能改善

●心臓、脳血管疾患予防



図2 Hirai A.et al.Lancet 1980;2;1132-3平井愛山. 日本内科学会雑誌 1985;74:13-20 より改変
図2 Hirai A.et al.Lancet 1980;2;1132-3平井愛山. 日本内科学会雑誌 1985;74:13-20 より改変

図2の調査では、魚の摂取量の多い漁業地域では、摂取量の少ない農業地域に比べて、虚血性心疾患・脳血管障害による死亡率がともに低いことがわかります。よって1日1回は魚料理を食事に取り入れるよう意識しましょう。具体的には脂がのっているまぐろのトロ等の刺身、青魚、さば缶が良いです。


【あまに油・えごま油の効果】

●中性脂肪、悪玉コレステロール低下

●心臓、脳血管疾患予防

●高血圧予防


これらは、加熱すると有効成分を損ねてしまうので、生でとることをおすすめします。サラダや納豆、ヨーグルト等に小さじ1杯をかけて召し上がってみてください。

 

<まとめ>

とるあぶらの質を意識するだけで、疾患予防にも突然死のリスクを高める原因にもなるのです。霜降り肉やフライドポテト等、目の前の美味しさに気を取られていると、血管にダメージを与え続けてしまいます。悪いあぶらを極力控え、良いあぶらを毎日の食卓に取り入れ、上手に付き合っていきましょう。



 

臨床検査技師コラム


糖尿病の精密検査“ブドウ糖負荷検査”

健康診断で「糖尿病の気(け)がある」「糖尿病ではないが予備軍」と言われた方は、いつ糖尿病を発症してもおかしくありません。この様な方はブドウ糖負荷検査を行い、血糖値とインスリン値の推移から、膵臓がしっかり機能しているかをチェックすることが大切です。


ブドウ糖負荷検査とは

 ・ 糖尿病型、糖尿病予備軍、正常型の診断ができる

 ・ 膵臓のインスリン分泌機能が分かる

 ・ 結果からきめ細やかな糖質制限の指導を受けることができる

  ※明らかな糖尿病の方は高血糖リスクがあるため検査ができません

   ( 検査施行前に診察が必要)



寒い冬!簡単な運動から始めてみませんか?

冬は運動不足になりがちです。また忘年会や新年会などのイベントも控えています。その前に運動を始めて、体重を増やさないようにしましょう。今回は、簡単に始められる運動をご紹介します。


①普段の活動量を増やす

つま先立ちで家事をしたり、電車・バスでは座らずに立ったり、移動ではエレベーターを使わず階段を使うなどがあります。


②かかと上げ下げ運動

立ってかかとを上げ下げするだけです。(立って行うのが大変な方は、椅子に座ったままでも良いです)

目安:1日30回


③ラジオ体操

第一体操のみなら約3分、第二体操も行うと約6分の運動ができます。



ラジオ体操の期待できる効果

血圧や血糖値上昇の予防

・柔軟性の向上

・骨密度の低下予防

・肩こり、腰痛の予防・緩和

ラジオ体操は、即効性のあるものではなく、毎日継続することで体全体の血流が良くなり、症状が緩和される効果が期待できます。




Comments


Commenting has been turned off.

©2012-2025 医療法人社団光史会 銀座泰江内科クリニック All rights reserved.

bottom of page